!はビックリマーク、?はクエスチョンマーク。なぜって、びっくりするから ! だし、あれっと思うから ? じゃない。というくらい体質化しています。
でも、そこには由来があるのでした。




江戸時代の通詞、蘭学者たちの大変な努力 


現代は外国から入ってきた言葉は何でも、カタカナにして格好良いと思う風潮です。日本語で定着している用語があっても、あえてカタカナにして嬉しがっています。

最近、一番情けないと思うのは「アワード」です。

最初に聞いた時は、何を言っているのか分かリませんでした。hour に動詞としても用法があったっけ、houred ? と辞書に当たってみましたが、名詞だけ。 ?は解決しません。

ようやく award アウォード、賞(例えばGrammy Awardですね)のことだと分かってきて、びっくり。

「ar」の読みは、(暖かい) ウォーム warm 。
「or」の読みは、(仕事) ワーク work 。
で、もう日本人に定着しています。

なのに、賞という日本語がありながら、わざわざ、award =「アワード」とは、開いた口がふさがりません。占領の後遺症でしょうか? もっと日本語を大切にできないのでしょうか。

江戸時代、オランダ語、さらには英語、フランス語を日本人に分かるものに翻訳しようと、当時の通詞(通訳)、蘭学者たちが必死の努力をして、「科学、化学、力学、空気、癌、結石」などなど、今でもお世話になっている用語を作ったのです。外国語を日本語にして、取り入れようとしたのです。

・・・のような江戸時代の苦労話を満載しているのが

 杉本つとむ 著 「江戸時代 翻訳語の世界
     ー近代化を推進した訳語を検証するー」(八坂書房)



です。

その中に「点例」という章があって、そこに  !?:;( )  などの符号(句読点  punctuation)の話があります。今、私が、気楽に使わせてもらっています  、  とか  。  という狭義の句読点も、江戸時代の通詞、蘭学者たちの苦闘の成果らしいのです。

いやはや、ものすごい話が満載です。江戸時代の大変な努力があればこそ、その上に、明治の文明開化の爆発があったようです。

その中に、 の話もあリます。!を感嘆符、?を疑問符というようになったのも、江戸時代のことだそうです。

本題の ?! の由来ですが


符号(句読点  punctuation)は、紀元前にアレクサンドリアの学者たちが、ギリシャ古典を読み解くために使い始めた、のだそうです。

中世ころに ? も ! も整備されたそうです。 ? は ラテン語で疑問を意味する quaestio のqとoを縦につないだものが始まりだそうです。 

! はラテン語の感嘆語 io を、やはり縦につないで作ったもの、だそうです。


句読点



いやはや、大感動しましたので、ここに残しておきます。