保温ボトルで作るトルココーヒー風コーヒーが、思った以上においしい。名付けて、プロ(支持する、賛成するという意味で)トルココーヒー。


香り豊かで、深い味わいのプロトルココーヒーを、一度試してみませんか。



淹れ方は簡単


①お湯で温め済みのステンレス保温ボトルに、レギュラーコーヒーの粉を、いつもの量入れる。

②その中に、沸かしたての熱湯を、いつもの量入れる

③軽くふたをする。下の写真では、ステンレス板をのせています。これは、冷めやすいばかりで、よくないようです。ボトルの蓋を、そのまま使ってもいいのですが、蓋にコーヒーの香りが移ってしまいます。においの移りにくい、プラスチック系の蓋が望ましいかもしれません。(検討中)

④そのまま3分(くらい)放置する。

⑤ふたを開けて、軽くかき混ぜ、少し(例えば10秒)放置する。(粉を落ち着かせる)

⑥ゆっくり、こぼれないように、茶こしでこしながら、温め済みのカップに(あるいはサーバーに)注ぐ。

です。

保温ボトルに残っているコーヒー粉は、水を入れて、茶こしに流し入れます。茶こしの内容は、余っているチラシなどに空けて、包むように折りたたんで、捨てるとゴミ袋の中を濡らさないですみます。ベランダなどに干せると、ゴミの軽量化になります

最初にお湯を保温ボトルに入れ、そのお湯をカップに注いでおけば、お湯を節約できそうです。

コーヒーには、トルココーヒー風に、粉が少し残ります。最後には、その粉が底に沈んでいますので、カップをあまり動かさないようにして、上澄みを飲んでいきます。残った粉は、飲み残して、カップを洗う時に捨てます。

豊かな香りと、コク


すっきりした香り、さっぱりした味わいをお好みの方にはおすすめできませんが、コーヒーの豊かさを味わい尽くしたい、と思っている方には、ぜひとものお勧めです。
こういうことを始めたのにはわけがあります。

ドリップ式をやっていて、
  • コーヒーを入れているときには香りを楽しめるが、いざ飲むときには、鼻が香りに慣れてしまっているせいか、期待ほどの感動がなくなる。
  • ドリップしている間に、香りが飛んでいくような気がする。
  • 味が、十分引き出されていない気がする。

といった不満があったからです。

ドリップ紅茶は飲めなかったなあ


そういえば、紅茶をいれるのに、茶こしに紅茶葉を入れて、その上からお湯を注ぐ方法(ドリップ紅茶)では、情けないくらいにおいしくない紅茶になってしまいますよね。
熱いポットに紅茶葉とお湯を入れ、ふたをしてしばらく待ってから、茶こしでこしながらカップに注ぐ、という本格的な、ポット方法とは、雲泥の差があります。

ティーバッグは論外だし。

コーヒーだって同じかもしれません。回りの人を喜ばせるドリップコーヒーは、簡単で、良さそうですが、実際に飲む人には、残念な方法なのかもしれませんね。

茶こしを通ってしまう細かい粉も味わいの一つ


保温ボトルでたてるコーヒーを始めた当初は、ペーパーフィルターで濾していましたが、粉が、上層の細かい方から先に出ていくので、どうしてもフィルターが目詰まりして、時間がかかってしまいました。
では、紅茶濾しではどうか、と思いつき、始めてみると、これは良い、と感動。

底に粉が沈んで残るのですが、その粉からさらに味が出てきて、飲み進めるほどに味が深まり、最後まで楽しめることがわかりました。

茶こしを通しているので、飲んでいるときに粒が浮いて、邪魔になるようなことはありません。底の細かい粉を飲まないで済むように、その直前で飲むのをやめれば、最後に粉が口に入ってあとくちが悪い、ということもありません。

ただ、フィルターで濾したものに比べると、粉ともいえないような粉っぽさがあります。まったりした感じになります。

これを、すっきりしていない、と思うのか、これも豊かな味わいの一つ、と思うのか、お好み次第だと思います。


プロトルコというのは、実は、英語のprotocol というのが、何度聞いても、プロトコルではなく、プロトルコとしか聞こえない、ということがこびりついていて、浮かび上がってきました。笑ってやってください。