温水洗浄がダメな理由を考察。お尻を本当にきれいにする方法
温水洗浄はダメ、お尻を本当にきれいにする方法
太い管ではそれほどではなくても、細い管だと水を吸い上げる現象です。考えてみれば、肛門は排便の一瞬以外は、閉じています。でも、ネジ式キャップを締めたように、完全に閉じているのではなく、回りの筋肉で絞り込むように閉じています。襞もあります。そこには、当然、わずかの隙間があります。
ウォッシュレットとか、シャワートイレとか、携帯用とか、お尻の温水洗浄については、いろいろな製品があります。しかしそれで、本当にお尻はきれいになるのでしょうか? パンツは汚れなくなるのでしょうか?
パンツが汚れない、本当にきれいにできる、他のやり方がありました。
対象が対象だけに、不快に思われる方は、ここでお帰りください。
また、パンツが少し汚れるくらいはこだわらないよ、という方もお帰りいただいた方が良かろうと思います。
トイレが終わってスッキリに、どうしたらなれるか、追求してみました。お尻がスッキリしていないと、ひどい場合は、ヒリヒリに痛くなってしまいます。
温水洗浄でもきれいにならない、パンツの汚れが嫌だ、お尻の具合が悪い、と悩んでいる人は、ぜひお読みください。
温水洗浄で本当にきれいになるのか? 秘密の質問には答えられなければならない
また、ここでは私の恥を忍んで、暴露記事を書いていますので、「なんて奴だ」と笑わないでください。多分、この記事で大いに助かる人がいるに違いない、と信じて書くのです。
温水洗浄については、WEB上でも、いろいろ記事はあります。使い方について、いろいろ書いてあります。が、私にとっては、今一つ上滑りしているように思います。温水で軽く洗い流して、軽く拭き取る、乾燥風で乾かすと良い、といったところです。
お尻の周りを洗う、という説明ばかりで、お尻の穴から汚れが出てこないか? 疑念が残ります。
「温水洗浄すればパンツは汚れないのか?」という本質問題に答えてくれません。それはまるで、「秘密の質問」になって隠されているようです。
携帯式で試してみて
温水便座を導入するかどうか、悩んでいましたが、問題も多そうです。とりあえず携帯式のもので試してみようと、TOTOのものを買ってみました。
もちろん、電動式に限らず、手動式のものも買って試してみました。
やっぱりやめた。課題は多い
その結果は、
- 溶けやすいトイレットペーパーでは、拭きにくい。
- お湯をざっとかけただけでは、入り組んだお尻のシワ周りは、なかなかきれいにならない。
- ていねいに洗うと、シワや周りはきれいになるが、お尻の穴自体が、きれいになっていない。
- 座った状態では、お尻の穴よりもお尻の骨・筋肉(いわゆる臀部)の方が下になるので、そこが濡れてしまう。
- (ハンディタイプのせいでしょうが)便座を濡らしてしまうこともある。
しかし、最大の問題は、温水洗浄導入に当たって、私の最大の目的であったパンツの汚れ、これが、むしろ悪化してしまったことです。
ここからは、さらに尾籠な話となります。ご覚悟ください。
お尻の温水洗浄の秘密-二律背反
パンツ問題は、いろいろ試してみた結果、技術的な問題ではなく、温水洗浄につきまとう本質的な問題だと、確信するに至りました。
お尻の周りを洗うことは、確かに効果はあると思います。お尻は洗って、きれいになります。しかし、問題は、ズバリ、お尻の穴自体です。
従来のように、紙だけで拭く場合には問題にならないのですが、お湯で洗う場合には、お尻の穴に、どうしても少量の水が入ってしまいます。
温水で洗っても、肛門内の粘膜にごく微量の便が残るのは、やむを得ないことです。しかし、これが水と混ざることによって、新たな問題が起きてしまうのです。
穴に入った水が、後で悪さする
温水洗浄した後、紙で拭くのですが、お尻の穴に入った微量の水を取り除くことは、できません。しかも、厄介なことには、お尻をきれいにしたいと思い、ていねいに洗うほど、お尻の穴により多くの水が入ってしまうのです。
洗浄の後は、紙で押さえるように、軽く拭くことが推奨されています。しかし、この水をしっかり取り除くことが必要だと思いますが、どうなのでしょうか? が、この水は実は、しっかり取り除いたつもりでも、便と混ざり合って、ごく微量の茶色い液体になって、肛門内に貼り付いています。
お尻を拭いて、乾かして、パンツをはいて、立ち上がると、その後、この液体が徐々に下降してくるのです。これが、パンツに色を付けてしまうのです。
お尻の穴に、残り便というものが残る問題(便秘問題)はありますが、これは、今の問題とは別個のことです。しかし、残り便があると、事態はさらに悪化します。
マヨネーズを思い浮かべてください。マヨネーズを絞り出して、普通はフタを締めて終わりです。口が汚れていたらティッシュで拭けばきれいになります。その後、フタを締めます。
が、もしマヨネーズの先端を水洗いしたら、どうなるでしょうか? マヨネーズ容器の口がビチョビチョになり、奥まったマヨネーズの先端が水でふやけ、混ざり合って、ベチャベチャになります。水をかけたばかりに、もはや拭いても拭いても、ダラダラ流れるようになり、収まりがつかないことになります。
毛細管現象という壁
「毛細管現象」という用語を聞いたことは、たいていの方にはあると思います。
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ウィキペディアより |
太い管ではそれほどではなくても、細い管だと水を吸い上げる現象です。考えてみれば、肛門は排便の一瞬以外は、閉じています。でも、ネジ式キャップを締めたように、完全に閉じているのではなく、回りの筋肉で絞り込むように閉じています。襞もあります。そこには、当然、わずかの隙間があります。
上の図で右の細い管が、さらに細くなったような、わずかの隙間です。ということは、肛門では、毛細管現象が、強力に働くことになります。洗浄の温水がここに当たると、温水は肛門に吸い上げられるのでしょう。
肛門の回りの水分は、拭くことで除けますが。中に入った水分は、毛細管現象が働き、壁に取り付きますので、紙を当てても出てきません。
といっても、トイレから出て、歩きますと、今度は、重力(歩いたり、動いたり、走ったりすると、重力の何倍もの力となります)や、筋力が働いて、徐々に、徐々に、肛門壁に取り付いた水分が降りてきます。
降りてくる水分は、洗浄器から出た水とは違い、最初の便だけでなく、肛門壁と、そのすぐ上の部分にわずかに残っていた便も、溶かし込んでいます。この汚水が、肛門の周辺と、パンツを汚すことになります。こういうことではないでしょうか。
結局、(湯)水洗いではお尻は、きれいにならないのです。穴のない手を洗うのとは、全然違うのです。
お風呂と違うのは?
お風呂でも、お湯がお尻の穴に、少量入るのは避けられません。
しかし、お風呂から上がってからは、翌朝のトイレ以降まで、パンツが汚れることは、よほど事情がある場合以外は稀です。
私の想像では、お風呂ではきれいにする仕方も、より徹底していますが、それ以外に、最後は立ち上がって、体を拭きますので、その際に、お尻の穴の水分は(言い方がどうかと思うのですが)「絞り出される」ことになります。座って拭いて終わりになり、その後で立ち上がるトイレ(そうするしかないのですが)とは、全く違うのだと思います。
さらに、何ですが、トイレではその状況から、お尻は通常より緩んでいるせいもあるのかと思います。お風呂では、お尻の穴は締まったままですから。
奥まで、お湯洗いしても改善しない
肛門から、直腸まで、狭い部分をしっかり洗えば、こういうことはなくなるか、と思って、道具も使って、いろいろ試してみました。(その具体的な話は割愛させていただきます)
同じことでした。むしろ、事態は悪化しました。便という、柔らかいとはいえ固形分の場合は、流れるということはないのですが、水と混ざって液体になると、座っている状態から立ち上がって歩行に移れば、どうしても、徐々に流れて、下降してくるというわけです。肛門とゆるやかに結合している、問題の液体は、立って歩くと、重力に加えて筋力によって、下に押し出されるのです。
考えてみれば、下痢の場合も、同じようなことになりますね。
温水洗浄で、洗いすぎによる問題が、「温水洗浄便座症候群」などと、言われていますが、これも、根源には、いくら洗っても、きれいにはならない、ということがあるのではないでしょうか。
トイレのお尻洗いには、根源的な問題あり
以上のように、パンツを汚したくない、という目的で考えると、トイレでのお尻洗いは、かえって逆効果であることが分かります。
(何度も持ち出して失礼ですが)マヨネーズを片付けるように、出口を拭き取って、フタを締めれば、一番良いのです。水をかけて、ベチャベチャにしてしまう必要はないのです。
ということで、問題は振り出しに戻ります。でも、紙で拭くだけでは、パンツは汚れてしまうのです。
濡れお尻拭きは、使える
ウエットティッシュのような濡れお尻拭きも販売されています。実際にやってみてのことですが、紙で拭いた後に、これで拭くというのは、洗うよりもはるかに良いだけでなく、紙だけで終るよりもはるかに良いです。
介護用を意識して、濡れお尻拭きは結構出ています。たとえば、
便がきれいに出きってくれた時には、紙 + これだけで、十分きれいになり、パンツは汚れません。
でも、毎日快便、すっきりとは限りません。柔らかい便が、微妙にキレが悪い、という日もあります。
それに、紙で拭いて、さらに濡れお尻拭きで拭くと、そのお尻拭きが結構汚れていたりするので、驚きます。確かに紙だけではきれいにならないのです。
さらに、拭いても拭いても、お尻の穴のところだけに、微妙に汚れが付いてしまう場合がけっこうあります。
尾籠な話は、さらに極まります。ご覚悟を。
指サックにワセリンを付けてマッサージ
細かい作業に使う指サック(まとめ売りをしているものがあり、安く買えます)をはめ、ワセリン(またはラード)を塗って、お尻の穴の周りを優しくマッサージし、さらに、サック付きの指先を、お尻の穴にも少し入れて、きれいにします。その後、トイレットペーパーで拭き上げます。

これで、お尻の穴は、すっかりきれいになって、ワセリンの弾き効果もあり、わずかに残っている便も、弾き上げられてしまいます。お尻の穴はワセリンでコートされているので、ガスが出ても、余計なものを持ち出すこともありません。
お尻の穴の周りも、ワセリンマッサージで、入り組んだシワから汚れを浮かすと、拭き上がりがきれいになります。
想像してみてください。手指の指紋の間に入った色付きの汚れは、いくら拭いたり、石けんを使って水洗いしても、汚れはしつこく残って、なかなか取れにくいものです。ところが、オイルでマッサージすると、汚れが浮いて、その後の石けんと水洗いで、スッキリきれいになります。

ワセリンを付けてのマッサージなので、刺激が少なく、お尻の穴辺りの状態の自己点検や、血行をよくするマッサージにもなります。これだけ入り組んでいると、紙だけではきれいにはならないな、と納得します。お湯でも、緩い勢いで、サッとではどうかな、と思います。
これを続けていると、無頓着だった自分のお尻の構造がよく分かるようになります。愛着も湧いて、きれいにしょうと、より思うようになります。
指サックをうまく、手が汚れないように、ゴミ箱に捨てて、浮いてきた汚れを、トイレットペーパーで拭きとります。さらにティッシュペーパーで拭くと、よりきれいになります。(ティッシュペーパーは水に流せません)
最後に、濡れお尻拭きで拭き上げます。濡れお尻拭きは、もうほとんど汚れません。濡れお尻拭きは、トイレに流せないので、仕上がりが確認できます。拭いても、汚れが付かなくなったら、「ああ、きれいになったなあ」と、うれしくなって、終了です。
おすすめのやり方は、
1,トイレットペーパーでいつものように拭く
(さらにティッシュペーパーで拭くと、より良い)
2,指サックにワセリンを付けて、マッサージ
3,そのまま、お尻の穴の中もマッサージ
4,指サックを外す(これが一番失敗しやすいし、失敗の代償が高いので注意)
5,トイレットペーパーで拭き取り
(指サックが汚れる場合は、2から5を繰り返す)
(さらにティッシュペーパーで拭くと、より良い)
6,最後に、濡れお尻拭きで仕上げ拭き
以上ですが、トイレットペーパー以外は、どれも水に流せないものです。可愛らしいトイレゴミ箱を置いておくと良いですね。
さっぱりきれいなお尻で一日快調
ここまでやると、本当にお尻がきれいになった、と思えます。快感です。温水洗浄は、まやかしもの、と感じます。
毎日のマッサージで、きれいにして、自己点検するということは、健康のためにも必要なことではないかな、と思ったりします。見えない所ですが、自分の体ですから。
パンツは、一日中、(下痢したりしたら別ですが)汚れることはなくなりました。
問題もあります。流せないゴミもあり、手間もかかるので、自宅以外ではとてもできません。また、外から急かされると、思いがけない失敗に結びつきます。
こだわるには訳がある
ここまでこだわるのは、偏執的だ、という批判もあるでしょう。しかし、肛門回りと、パンツのわずかな汚れが、皮膚の炎症を起こす、という経験はありませんか? 「私は痔なのかなあ」と悩んだこともあります。一日中、お尻の不快感を感じて仕事をしたことはありませんか?
そのような症状の辛さから逃れたくて、あれこれ考え、試してみるしかなかったのです。
きれいなお尻は、仕事などの集中力を高めます。
快調トイレのために、さらに、
の記事のトイレ足置き台と、併用していただくと、出口付近に便が残ること(出残り便)もなくなり、完璧だと思います。
(逆に言えば、出残り便と温水洗浄の組み合わせは、最悪です)
お風呂では、しゃがみ込んで、前から
ついでに、お風呂のことも、書きます。
皆さんは、お風呂でお尻の穴付近をどうやって洗っていますか? 私は、誰に教わったわけではありませんが、お風呂用のイスに座って、腰を少し浮かして、洗っていました。
でも、トイレでこうしていると、お尻の構造がよく分かってきて、お風呂での洗い方も変えました。うまくやれば、お尻の穴を清潔に、安心できる状態にできることが分かってきたからです。
お尻の穴は、「不潔で、できるなら関わりたくないところ」では、なくなったからです。
イスから降りて、しゃがみ込みます。イスを前に出しておくと、そこに手を置いて、安定できます。手に石けんをつけて、お尻の穴の回りをマッサージします。多分、穴の中に指が入ると、石けんのアルカリ性で、痛くなりそうなので、入口のシワ止まりにしておきます。
足を左右に開くようにすると、シワがよく伸びて、洗いやすくなります。
立っても、イスに座っても、縮こまったままの、足の付け根あたりが、「ああ、こんなになっているのか!」と、最初は感動しました。敏感なお尻の穴は、ほどほどにしますが、さらにその周辺は、石けんで丁寧に洗ってやります。
その後、お湯で流します。
「そんなこと、とっくにやってるよ。当たり前じゃん。」と言われる方がいらっしゃるかもしれません。でも、学校では教わらないことです。親も、(私もそうだったように)教えてやりにくいことです。家族で話し合う、なんてこともしにくいことです。名を隠し、恥をしのんで、公開しました。
足の付け根あたりが、本当にさっぱりします。睡眠も深まったような気がします。