温水洗浄はダメ、お尻を本当にきれいにする方法 

ウォッシュレットとか、シャワートイレとか、携帯用とか、お尻の温水洗浄については、いろいろな製品があります。しかしそれで、本当にお尻はきれいになるのでしょうか? パンツは汚れなくなるのでしょうか?

パンツが汚れない、本当にきれいにできる、他のやり方がありました。

対象が対象だけに、不快に思われる方は、ここでお帰りください。

トイレが終わってスッキリに、どうしたらなれるか、追求してみました。温水洗浄でもきれいにならない、パンツの汚れが嫌だ、お尻の具合が悪い、と悩んでいる人は、ぜひお読みください。



温水洗浄で本当にきれいになるのか? 秘密の質問には答えられなければならない


また、ここでは私の恥を忍んで、暴露記事を書いていますので、「なんて奴だ」と笑わないでください。多分、この記事で大いに助かる人がいるに違いない、と信じて書くのです。

温水洗浄については、WEB上でも、いろいろ記事はあります。使い方について、いろいろ書いてあります。が、私にとっては、今一つ上滑りしているように思います。「温水洗浄すればパンツは汚れないのか?」という本質問題に答えてくれません。それはまるで、「秘密の質問」になっているようです。



携帯式で試してみて


温水便座を導入するかどうか、悩んでいましたが、問題も多そうです。とりあえず携帯式のもので試してみようと、TOTOのものを買ってみました。


もちろん、電動式に限らず、手動式のものも試してみました。


やっぱりやめた。課題は多い


  1. 溶けやすいトイレットペーパーでは、拭きにくい。
  2. お湯をざっとかけただけでは、入り組んだお尻周りは、なかなかきれいにならない、
  3. ていねいに洗うと、周りはきれいになるが、お尻の穴自体が、きれいにならない。
  4. 座った状態では、お尻の穴よりもお尻の骨・筋肉(いわゆる臀部)の方が下になるので、そこが濡れてしまう。
  5. (ハンディタイプのせいでしょうが)便座を濡らしてしまうこともある。
などなど。

しかし、最大の問題は、温水洗浄導入に当たって、私の最大の目的であったパンツの汚れ。これが、むしろ悪化してしまったことです。

ここからは、さらに尾籠な話となります。ご覚悟ください。


お尻の温水洗浄の秘密-二律背反


パンツ問題は、いろいろ試してみた結果、技術的な問題ではなく、温水洗浄につきまとう本質的な問題だと、確信するに至りました。

お尻の周りを洗うことは、確かに効果はあると思います。お尻は洗って、きれいになります。しかし、問題は、ズバリ、お尻の穴自体です。

従来のように、紙だけで拭く場合には問題にならないのですが、お湯で洗う場合には、お尻の穴に、どうしても少量の水が入ってしまいます。

温水で洗っても、肛門内の粘膜にごく微量の便が残るのは、やむを得ないことです。が、これが水によって、厄介な問題になってしまうのです。


穴に入った水が、後で悪さする


温水洗浄した後、紙で拭くのですが、お尻の穴に入った微量の水を取り除くことは、できません。しかも、厄介なことには、お尻をきれいにしたいと思い、ていねいに洗うほど、お尻の穴により多くの水が入ってしまうのです。

洗浄の後は、紙で押さえるように、軽く拭くことが推奨されています。しかし、この水をしっかり取り除くことが必要だと思いますが、どうなのでしょうか? が、この水は実は、しっかり取り除いたつもりでも、便と混ざり合って、ごく微量の茶色い液体になって、肛門内に貼り付いています。

お尻を拭いて、乾かして、パンツをはいて、立ち上がると、その後、この液体が徐々に下降してくるのです。これが、パンツに色を付けてしまうのです。

お尻の穴に、残り便というものが残る問題(便秘問題)はありますが、これは、今の問題とは別個のことです。しかし、残り便があると、事態はさらに悪化します。

マヨネーズを思い浮かべてください。マヨネーズを絞り出して、普通はフタを締めて終わりです。口が汚れていたらティッシュで拭けばきれいになります。その後、フタを締めます。

が、もしマヨネーズの先端を水洗いしたら、どうなるでしょうか? マヨネーズ容器の口がビチョビチョになり、奥まったマヨネーズの先端が水でふやけ、混ざり合って、ベチャベチャになります。水をかけたばかりに、もはや拭いても拭いても、収まりがつかないことになります。



毛細管現象という壁


「毛細管現象」という用語を聞いたことは、たいていの方にはあると思います。

ウィキペディアより

太い管ではそれほどではなくても、細い管だと水を吸い上げる現象です。考えてみれば、肛門は排便の一瞬以外は、閉じています。でも、ネジ式キャップを締めたように、完全に閉じているのではなく、回りの筋肉で絞り込むように閉じています。襞もあります。そこには、当然、わずかの隙間があります。

上の図で右の細い管が、さらに細くなったような、わずかの隙間です。ということは、肛門では、毛細管現象が、強力に働くことになります。洗浄の温水がここに当たると、温水は肛門に吸い上げられるのでしょう。

肛門の回りの水分は、拭くことで除けますが。中に入った水分は、ここでも毛細管現象が働き、壁に取り付きますので、紙を当てても出てきません。

といっても、トイレから出て、歩きますと、今度は、重力(歩いたり、動いたり、走ったりすると、重力の何倍もの力となります)や、筋力が働いて、徐々に、徐々に、肛門壁に取り付いた水分が降りてきます。

降りてくる水分は、洗浄器から出た水とは違い、肛門壁と、そのすぐ上の部分にわずかに残っていた便を、溶かし込んでいます。この汚水が、肛門の周辺と、パンツを汚すことになります。こういうことではないでしょうか。

結局、(湯)水洗いではお尻は、きれいにならないのです。穴のない手とは、全然違うのです。



お風呂と違うのは?


お風呂でも、お湯がお尻の穴に、少量入るのは避けられません。

しかし、お風呂から上がってからは、翌朝のトイレ以降まで、パンツが汚れることは、よほど事情がある場合以外は稀です。

私の想像では、お風呂ではきれいにする仕方も、より徹底していますが、それ以外に、最後は立ち上がって、体を拭きますので、その際に、お尻の穴の水分は(言い方がどうかと思うのですが)「絞り出される」ことになります。座って拭いて終わりになり、その後で立ち上がるトイレ(そうするしかないのですが)とは、全く違うのだと思います。

さらに、何ですが、トイレではその状況から、お尻は通常より緩んでいるせいもあるのかと思います。


奥まで、お湯洗いしても改善しない


肛門から、直腸まで、狭い部分をしっかり洗えば、こういうことはなくなるか、と思って、道具も使って、いろいろ試してみました。(その具体的な話は割愛させていただきます)

同じことでした。むしろ、事態は悪化しました。便という、柔らかいとはいえ固形分の時は、流れるということはないのですが、水と混ざって液体になると、座っている状態から立ち上がって歩行に移れば、どうしても、徐々に流れて、下降してくるというわけです。肛門とゆるやかに結合している、問題の液体は、立って歩くと、重力に加えて筋力によって、下に押し出されるのです。

温水洗浄で、洗いすぎによる問題が、「温水洗浄便座症候群」などと、言われていますが、これも、根源には、いくら洗っても、きれいにはならない、ということがあるように思います。


トイレのお尻洗いには、根源的な問題あり


以上のように、パンツを汚したくない、という目的で考えると、トイレでのお尻洗いは、かえって逆効果であることが分かります。

(何度も持ち出して失礼ですが)マヨネーズを片付けるように、出口を拭き取って、フタを締めれば、一番良いのです。水をかけて、ベチャベチャにしてしまう必要はないのです。

ということで、問題は振り出しに戻ります。でも、紙で拭くだけでは、パンツは汚れてしまうのです。


濡れお尻拭きは、使える


ウエットティッシュのような濡れお尻拭きも販売されています。実際にやってみてのことですが、紙で拭いた後に、これで拭くというのは、洗うよりもはるかに良いだけでなく、紙だけで終るよりもはるかに良いです。

介護用を意識して、濡れお尻拭きは結構出ています。たとえば、


便がきれいに出きってくれた時には、紙 + これだけで、十分きれいになり、パンツは汚れません。

でも、毎日快便、すっきりとは限りません。柔らかい便が、微妙にキレが悪い、という日もあります。

それに、紙で拭いて、さらに濡れお尻拭きで拭くと、そのお尻拭きが結構汚れていたりするので、驚きます。確かに紙だけではきれいにならないのです。

さらに、拭いても拭いても、お尻の穴のところだけが、微妙に汚れが残っています。

尾籠な話は、さらに極まります。ご覚悟を。


指サックにワセリンを付けてマッサージ


細かい作業に使う指サック(まとめ売りをしているものがあり、安く買えます)をはめ、ワセリン(またはラード)を塗って、お尻の穴の周りを優しくマッサージし、さらに、サック付きの指先を、お尻の穴にも少し入れて、きれいにします。その後、トイレットペーパーで拭き上げます。

指サック

これで、お尻の穴は、すっかりきれいになって、ワセリンの弾き効果もあり、わずかに残っている便も、弾き上げられてしまいます。

お尻の穴の周りも、ワセリンマッサージで、入り組んだシワから汚れを浮かすと、拭き上がりがきれいになります。
想像してみてください。手指の指紋の谷間に入った汚れを、いくら拭いたり、水洗いしても、汚れはなかなか取れませんが、オイルでマッサージすると、汚れが浮いてくるのと同じです。


ワセリンを付けてのマッサージなので、刺激が少なく、お尻の穴辺りの状態の自己点検や、血行をよくするマッサージにもなります。これだけ入り組んでいると、紙だけではきれいにはならないな、と納得します。お湯でも、緩い勢いで、サッとではどうかな、と思います。

これを続けていると、無頓着できた自分のお尻の構造がよく分かるようになります。愛着も湧いて、きれいにしょうと、より思うようになります。

指サックをうまく、手が汚れないように、ゴミ箱に捨てて、浮いてきた汚れを、トイレットペーパーで拭き、もう一度、同じように繰り返します。
2度目=仕上げでは、もうかなりきれいになっている、お尻のシワ(出てすぐと、入ってすぐ)を丁寧にマッサージするようにします。きれいになるだけでなく、血行も良くなります。指サックを片付けたら、トイレットペーパーで拭きとります。

最後に、濡れお尻拭きで拭き上げます。濡れお尻拭きは、もうほとんど汚れません。濡れお尻拭きは、トイレに流せないので、仕上がりが確認できます。拭いても、汚れが付かなくなったら、「ああ、きれいになったなあ」と、うれしくなって、終了です。

おすすめのやり方は、
1,トイレットペーパーでいつものように拭く
2,指サックにワセリンを付けて、マッサージ
3,そのまま、お尻の穴の中もマッサージ
4,指サックを外す(これが一番失敗しやすいし、失敗の代償が高いので注意)
5,トイレットペーパーで拭き取り
6、2から5を繰り返す
7,最後に、濡れお尻拭きで仕上げ拭き
以上ですが、トイレットペーパー以外は、どれも水に流せないものです。可愛らしいトイレゴミ箱を置いておくと良いですね。


さっぱりきれいなお尻で一日快調


ここまでやると、本当にお尻がきれいになった、と思えます。快感です。温水洗浄は、まやかしもの、と感じます。

毎日のマッサージで、きれいにして、自己点検するということは、健康のためにも必要なことではないかな、と思ったりします。見えない所ですが、自分の体ですから。

パンツは、一日中、(下痢したりしたら別ですが)汚れることはなくなりました。

問題もあります。流せないゴミもあり、手間もかかるので、自宅以外ではとてもできません。また、外から急かされると、思いがけない失敗に結びつきます。



こだわるには訳がある


ここまでこだわるのは、偏執的だ、という批判もあるでしょう。しかし、肛門回りと、パンツのわずかな汚れが、皮膚の炎症を起こす、という経験はありませんか? 「私は痔なのかなあ」と悩んだこともあります。一日中、お尻の不快感を感じて仕事をしたことはありませんか?

そのような症状の辛さから逃れたくて、あれこれ考え、試してみるしかなかったのです。

きれいなお尻は、仕事などの集中力を高めます。



快調トイレのために、さらに、


の記事のトイレ足置き台と、併用していただくと、出口付近に便が残ることがなくなり、完璧だと思います。


お風呂では、しゃがみ込んで、前から


ついでに、お風呂のことも、書きます。

皆さんは、お風呂でお尻の穴付近をどうやって洗っていますか? 私は、誰に教わったわけではありませんが、お風呂用のイスに座って、腰を少し浮かして、洗っていました。

でも、トイレでこうしていると、お尻の構造がよく分かってきて、お風呂での洗い方も変えました。うまくやれば、お尻の穴を清潔に、安心できる状態にできることが分かってきたからです。
お尻の穴は、「不潔で、できるなら関わりたくないところ」では、なくなったからです。

イスから降りて、しゃがみ込みます。イスを前に出しておくと、そこに手を置いて、安定できます。手に石けんをつけて、お尻の穴の回りをマッサージします。多分、穴の中に指が入ると、石けんのアルカリ性で、痛くなりそうなので、入口のシワ止まりにしておきます。
足を左右に開くようにすると、シワがよく伸びて、洗いやすくなります。
立っても、イスに座っても、縮こまったままの、足の付け根あたりが、「ああ、こんなになっているのか!」と、最初は感動しました。敏感なお尻の穴は、ほどほどにしますが、さらにその周辺は、石けんで丁寧に洗ってやります。

その後、お湯で流します。

「そんなこと、とっくにやってるよ。当たり前じゃん。」と言われる方がいらっしゃるかもしれません。でも、学校では教わらないことです。親も、(私もそうだったように)教えてやりにくいことです。家族で話し合う、なんてこともしにくいことです。名を隠し、恥をしのんで、公開しました。

足の付け根あたりが、本当にさっぱりします。睡眠も深まったような気がします。